北欧インテリアをつくるコツ - くらこと帖ブログ

北欧インテリアは、北ヨーロッパの国々で生まれた、シンプルで使いやすく、自然のぬくもりを感じられるインテリアスタイルです。近年では日本でも人気が高まり、小さな部屋やアパートにも取り入れやすいことから、多くの人に選ばれています。

この記事では、北欧インテリアのポイントや、日本の家でも取り入れやすい工夫についてわかりやすく解説します。家具の選び方や配置、使う色や素材、照明の工夫、飾り方などを一つずつ紹介していきます。

北欧インテリアってどんなスタイル？

北欧インテリアの特徴は、シンプルさと実用性、そして自然素材を使ったやさしい雰囲気です。できるだけ無駄なものを減らし、必要なものだけで心地よい空間をつくります。

家具や小物は、角が丸くてやさしいデザインが多く、見た目も落ち着いています。また、窓から入る自然の光をうまく使うために、大きな窓や薄手のカーテンを選ぶのも特徴です。木や布などの自然素材を使うことで、あたたかみのある部屋になります。

日本の家は広くないことが多いため、北欧のコンパクトで便利な家具はとてもよく合います。たとえば、ベッドの下に収納があるタイプや、テーブルが折りたためる家具を使うと、限られた空間を広く使うことができます。

家具を配置するときは、壁にぴったりつけすぎず、少しすき間を作ることで部屋が広く見えます。家具の高さにも気をつけましょう。日本では床に近い生活スタイルが一般的なので、低めのソファやテーブルを選ぶと、部屋とのバランスが良くなります。

北欧インテリアでは、木や布の自然な素材をたくさん使います。明るい色の木材（ビーチ材やパイン材など）は、家具や床材として人気で、やさしくナチュラルな印象を与えます。

カーテンやクッションなどには、リネンやウール、コットンといった自然素材がよく使われます。これらは手ざわりが良く、見た目にもあたたかみがあります。

色づかいは、白やグレー、ベージュなどの落ち着いた色を基本にして、アクセントとして青や緑、やさしいピンクを取り入れると、シンプルながらもおしゃれな雰囲気になります。

北欧では冬が長く、日照時間も短いため、照明がとても大切にされています。日本の部屋でも、照明を工夫することで、居心地のよい空間をつくることができます。

照明には、部屋全体を明るくする「メイン照明」、読書や作業に使う「手元の照明」、絵や植物を照らす「アクセント照明」の3種類があります。これらを組み合わせることで、部屋に立体感と雰囲気が生まれます。

照明器具には、木やガラス、金属などの自然素材を使ったものを選ぶと、北欧らしさがアップします。電球の色は、やさしいオレンジ色を選ぶと、リラックスした雰囲気になります。

北欧のインテリアでは、「少しだけ飾る」ことが大切です。たくさん飾るよりも、大切なものやお気に入りのものを選んで、部屋のアクセントとして飾ると良いでしょう。

観葉植物やドライフラワーなど、自然を感じられるアイテムはおすすめです。枝や石、自然をモチーフにしたアートなども、落ち着いた空間にぴったりです。

また、クッションやラグ、タペストリーといった布製品は、色や素材を変えるだけで部屋の雰囲気が変わります。アートや写真、キャンドルなども、自分らしく飾ってみましょう。

日本の家には畳や障子、木の柱など、伝統的な雰囲気があります。実は、北欧スタイルと日本の住まいには共通点もあります。たとえば、自然を大切にしたり、空間に余白を持たせて落ち着いた雰囲気を作ったりするところです。

和室には、低めの北欧家具がよく合います。また、和紙や竹といった日本ならではの素材をアクセントとして取り入れると、和と北欧のデザインが自然になじみます。無理にどちらかに寄せすぎず、両方の良さをバランスよく取り入れるのがコツです。

北欧インテリアは、シンプルで使いやすく、自然のぬくもりを感じられるスタイルです。日本の住まいにも取り入れやすく、ちょっとした工夫で毎日の暮らしがより快適になります。

家具、色、照明、飾りなどを少しずつ取り入れていくことで、自分らしい北欧スタイルが完成します。まずは身近なところから始めて、楽しく部屋づくりをしてみましょう。きっと心がやすらぐ、ほっとする空間がつくれるはずです。